新しい放送メディアの行方

http://www.mbco.co.jp/http://www.d-radio.jp/とも、8000万加入の携帯電話市場との融合を模索しているとのこと。
それぞれの目指すビジネスモデルが異なるので、別のメディアとして独立可能とは言われているものの、携帯電話市場との融合という面では、(消費者の目からは)似たようなサービスに見えてしまうかもしれません。
両方の放送メディアを載せた携帯電話というのは無理でしょうから、見えざる手によって取捨選択されてしまうのでしょうね。
FMケータイのような成功モデルが描けなければ・・・どちらも載せてもらえない可能性も。
そうなった場合にも生き残れるビジネスモデルを描けるか?というのが、実は重要なのかもしれません。

モバイル放送の利点
1.はじめから全国サービス(衛星ゆえ)
2.商用サービスが既に始まっている&端末発売も間近(車載機も実用化)
3.(加入してもらえれば)確実に視聴料収入が得られるビジネスモデル
逆に弱点
1.衛星や再送信装置の初期投資が莫大ゆえ、加入者が増えないと採算が取れない
2.既存にないメディアゆえのビジネスモデルの行方

地上デジタル放送の利点 1.地上波デジタルTVのインフラの活用が可能 2.既存の放送のビジネスモデルを踏襲 3.VICSなどのサービスも可能 逆に弱点 1.なかなか全国放送が始まらない&サービスエリアの狭さ 2.地域局ネットワークがそのまま残ることと移動体放送とのビジネスモデルの不整合(参考:視界不良に陥った「ワンセグ・モバイル」 (1/2) - ITmedia Mobile) 3.(特にデジタルラジオ)明確なビジネスモデルが見えない(従来のアナログラジオ放送も残るし、地上波デジタルテレビとの棲み分けが難しい)

どちらも成功して欲しいというのは本音。